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スタッフ職種システム解説 — 誰を雇うと何が起きるのか
公開日: 2026-04-07
Hospi+ にはいろんな職種のスタッフが登場します。「とりあえず医師と看護師を雇っておけばいいんでしょ?」と思われがちなんですが、実はそれぞれの職種がゲーム内のかなり違う部分に効いていて、バランス良く揃えないと病院が回らないようにできています。
今回はその全職種について、実際にコードでどんな数値になっているか を交えながら解説します。数字で見ると意外と「なるほど、だからあのとき詰まったのか」となるはずです。
登場する9職種
まず全体像。Hospi+ では9つの職種を雇用できます。
| 職種 | 年収(万円) | ざっくりの役割 |
|---|---|---|
| 医師(研修医) | 400 | 診療(低精度) |
| 医師(担当医) | 800 | 診療(標準精度) |
| 医師(専門医) | 1,400 | 診療(高精度)・施設基準 |
| 医師(指導医) | 2,000 | 診療(最高精度)・研修医育成 |
| 看護師 | 500 | 検査準備・病棟配置・評判 |
| 麻酔科医 | 1,200 | 大手術に必須・小手術の成功率底上げ |
| 臨床検査技師 | 450 | 検体・生理検査の実施 |
| 放射線技師 | 450 | 画像検査の実施 |
| 薬剤師 | 550 | 院内処方(+42点/人) |
| PT/OT | 400 | 入院患者のリハビリ加速 |
| MSW | 400 | 退院調整の高速化 |
| 医療事務 | 350 | 受付・レセプト・入院事務 |
年収は月次の固定費として病院会計から引かれます。つまり雇うだけで毎月お金が減る ので、それぞれが「どんな価値を生んでいるのか」を理解することが経営の基本になります。
医師 — 4ランクで診断精度が変わる
医師は4ランクあって、ランクによって 診断精度 が大きく変わります。これは身体所見・検査結果の尤度比に乗算される係数として実装されています。
| ランク | 精度係数 | 推定誤診率 | 年収 |
|---|---|---|---|
| 研修医 | ×0.5 | 約15% | 400万 |
| 担当医 | ×1.0 | 約5% | 800万 |
| 専門医 | ×1.2 | 約3% | 1,400万 |
| 指導医 | ×1.5 | 約1% | 2,000万 |
安い研修医ばかり揃えると、ベイズ診断エンジンが返す確率のキレが悪くなって、なかなか「確定診断」まで辿りつけない ことになります。逆に指導医は高いですが、誤診が劇的に減るので、高難度の疾患や手術適応の判断が必要なケースで真価を発揮します。
医師は「診療科ごと」に縛りがある
もう一つ重要なのが、医師には専門科が紐づいている ことです。内科の医師は内科の外来しか診られません。つまり「外科を開設したのに外科の医師がいない」と、診察室が箱だけになってしまいます。
外来のキャパシティは科ごとに以下のように計算されます。
その科の外来上限 = min(診察室数 × 30, 医師数 × 20) [患者/週]診察室を増やしても医師がいなければ意味がないし、医師を増やしても診察室がなければ診られない。両方を科ごとにバランス良く増やす必要がある のがポイントです。
看護師 — 地味だけど効きまくる
看護師は見た目地味なんですが、数を増やすほどゲームが滑らかになる という、かなり美味しい職種です。効果は大きく3つ。
1. 検査準備時間の短縮
看護師1人あたり、検査時間が 10%短縮 されます。最大4人まで効果があって、4人揃えると -40%、つまり検査時間が60%に圧縮されます。
ts
// 1人 → 0.90倍, 2人 → 0.80倍, 3人 → 0.70倍, 4人以上 → 0.60倍検査のボトルネックは「待ち時間」なので、これは外来の回転率に直結します。
2. 評判ボーナス
月次の評判更新で、看護師数に応じたボーナスが乗ります。
- 0人: -0.2(患者対応品質低下のペナルティ)
- 3人以上: +0.1
- 5人以上: +0.2
評判は来院患者数に効いてくるので、長期的には「看護師が多い病院には患者が集まりやすい」という効果になります。
3. 病棟配置基準
入院を受け入れる病棟には看護師を配置する必要があります。看護配置基準が満たせないと、その病棟の加算が外れたり、入院の受け入れが止まったりします。
麻酔科医 — 大手術を開くカギ
麻酔科医(年収1,200万円)は専任職。大手術には必須、小手術には任意 という特殊なポジションです。
コードの該当箇所はこんな感じ。
ts
// 大手術は麻酔科医がいないとチーム編成できない
if (surgerySize === 'large' && !anesthesiologist) return null;つまり 麻酔科医を1人も雇っていない状態だと、大手術のオーダーが通りません。大手術は点数が高いので、経営的にはここを開けるかどうかで売上のレンジが変わります。
小手術では任意ですが、麻酔科医が入るとチーム加点で成功率がじわっと上がるので、余裕があれば雇っておくと合併症リスクを抑えられます。
臨床検査技師・放射線技師 — 検査は「人が動く」
Hospi+ では 検査は自動では進みません。それぞれの検査に「どの技師が必要か」が決まっていて、その技師がいないと検査そのものがオーダーできません。
| 技師 | 必要な検査 | 1人あたりのスロット |
|---|---|---|
| 臨床検査技師 | 採血・尿検査・心電図など | 同時3件 |
| 放射線技師 | レントゲン・CT・MRI | 同時1件 |
放射線技師のスロットが1なのは、画像検査1件あたりの拘束時間が長いからです。CT1台あっても技師が1人だと同時1件しかさばけない ので、検査機器と技師の頭数は揃えて増やす必要があります。
「検査をオーダーしようとしたら『放射線技師が対応中です(1/1件)』と出てきて順番待ちになる」という状況は、だいたいここが原因です。
薬剤師 — 処方料でチャリンと入る
薬剤師(年収550万円)は 院内処方 を担当します。雇っていないと、処方はすべて院外扱いになり、処方料(42点 = 420円)がまるまる病院に入りません。
1人あたり 1日20名分 の院内処方がさばけます。それを超えるぶんは院外処方扱い。なので外来が多い日は薬剤師を2〜3人は置いておきたいところです。
処方料は一回あたりは小さいですが、塵も積もれば山 で、月額に直すとそれなりの額になります。外来の回転数が増えてきたら、薬剤師の増員は真っ先に検討していい投資です。
PT/OT — 入院を「早く帰す」職種
PT/OT(理学療法士・作業療法士、年収400万円)は、リハビリ室を持っている病院で入院患者の治癒を加速する 役割です。
PT/OT 1人 → 入院患者8名までカバー
カバー率に応じて治療度の上昇速度が最大+20%入院患者は毎日「治療度」が上昇して、一定値を超えると退院します。PT/OT を雇っておくとその上昇が早まるので、同じベッドをより多くの患者で回せる ことになります。ベッド回転率が上がる=入院収入が上がる、という形で効いてきます。
ポイントは リハビリ室という施設がないと効果が出ない こと。PT/OT だけ雇っても箱がなければ意味がないので、セットで考えてください。
MSW — 退院調整のプロ
MSW(医療ソーシャルワーカー、年収400万円)は地味ですが、PT/OT と対になる職種です。
MSW 1人 → 入院患者15名までカバー
カバー率100%で自動退院の閾値が 100% → 80% に下がるつまり MSW がいると、患者の治療度が80%まで回復した時点で自動退院させられる ようになります。100%まで待つ必要がなくなるので、これも実質的にベッド回転率を上げる効果があります。
PT/OT(治療を早くする)と MSW(退院を早くする)はどちらも「入院ベッドを空ける」方向の仕事で、入院病棟を増やしたタイミングで同時に雇うと効果が見えやすいです。
医療事務 — 裏方の主役
最後に医療事務(年収350万円)。一番安いんですが、効果範囲は一番広いかもしれません。
1. 受付キャパシティ
- 事務0人: 1日10名まで受付(医師が兼務するが効率が悪い)
- 事務1人あたり: +20名
事務がいないと、そもそも1日に診られる患者数が上から抑えられてしまいます。外来を回したいならまずは事務を雇うのが正解です。
2. レセプト精度(査定減点の軽減)
- 事務0人: 減点 ×1.15(精度低下で15%増)
- 事務1人: ×0.85(15%軽減)
- 事務2人: ×0.70(30%軽減)
- 事務3人: ×0.55(45%軽減)
- 事務4人以上: ×0.40(60%軽減、上限)
月末の保険請求で発生する査定減点が、事務の数でどんどん減ります。雇うだけで実収入が増える という分かりやすい効果です。
3. 入院事務処理
- 事務1人あたり: 入院患者15名までカバー
- カバー率が足りないと 入院レセプト請求漏れ が発生(最大25%ロス)
入院を増やすと、その分だけ事務処理も増えます。外来向けに雇った事務数のままだと、入院レセが漏れて「稼働しているのに売上が伸びない」という現象が起きます。
結局、何人ずつ雇えばいいのか?
正解はありませんが、序盤の目安 としては:
- 内科医(担当医)×2
- 看護師 ×3
- 臨床検査技師 ×1
- 放射線技師 ×1
- 薬剤師 ×1
- 医療事務 ×2
このあたりから始めて、「検査の順番待ちが出てきたら技師追加」「査定減点が目立ってきたら事務追加」「入院が増えてきたら PT/OT・MSW」「手術を始めるなら麻酔科医」と、ボトルネックを見て増員していく のがおすすめです。
給与は毎月固定でのしかかるので、使っていない職種は雇わない のも立派な戦略です。逆に言えば「この設備、この機能を開けたい」と思ったときに、セットで必要な職種がいることを忘れないでください。
おわりに
スタッフ雇用は Hospi+ の中でも一番「お金の減り方が早い」要素で、ミスると序盤で詰みかねません。でも裏を返せば、正しい組み合わせで揃えれば一気に病院が回り始める 気持ちよさもあります。
今後もバランス調整で数値は変わっていくと思いますが、「どの職種が何に効くか」という基本構造はそう大きく変えない予定です。この記事をチラ見しながら、自分の病院に足りない職種を探してみてください。